− まなざしの記録 − 人は誰しも事物を認識しようとする時に、記憶の中にある自分自身の仕組みで分類し、意味を探り名前を見つけようとします。 まなざしの記録は、世界を認識する時に立ち上がってくる意識そのもので、物語に成長しなかった断片、概念に成長しなかった断片を、ひとの意識の自然にあらがい続けながら、「名付けようのないモノ」として存在する形態そのものを引き出し、世界の断片を断片のままとどめていく作業です。 「モノ」として存在する形態そのものが引き出だされ事柄は、固有性、意味性がそぎ落とされて、人工と自然、無機と有機、紋様と痕跡等、全てが連なり融合し絶対的な風景として表象します。
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